未来の渋谷の運動会

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体験レポート★コミュニティナースが協働し、つながりあう未来の運動会 

執筆:コミュニティナース 小原恵美

 

未来の渋谷の運動会に参加したコミュニティナースとは・・・

今回は私達コミュニティナースが4人、ハッカソンから運動会まで参加させていただきました。

ナースって聞くと病院にいる人だったり、病気になったら出会う人って印象の方が多いと思います。

コミュニティナースは地域の暮らしのなかで、おせっかいを焼いたり、病気の予防をしたり、いち早く病気をみつけたり。そういう役割を持っています。みなさんがイメージする病院で働いている“看護師”とは少し違うんです。知識と技術を活用して地域の住民と一緒に“楽しい毎日”と“心と体の安心”を作るのがコミュニティナースです。

運動会も小さなコミュニティです。運動会で健康や幸福に寄り添うってどのようなことでしょうか?

参加してみることで感じた課題と、その課題にどう取り組んだかをお話ししたいと思います。

 

課題は「つながり」がないこと。

 

渋谷の未来の運動会には「つながり」がありません。これが参加してすぐに気がついた「課題」です。

当初、運動会と聞いて地元の元々つながりがある人たちが多数参加するのかと思っていたのですが、そうではなかったのです。

参加者は、この日あつまってきた始めて会う人ばかりで、元々「つながり」がない人々で構成されていたのです。

 

「つながり」はコミュニティナースではとても大事にしているキーワードです。
それは以下のようなコミュニティナースが描く日本の未来像に理由があります。

 

2040年人口減少が進む日本で、人々が支え合い、希薄化された繋がりでできた世の中から繋がりを取り戻し、むこう3軒両隣の親しい関係になっている社会を目指しています。

具体的には、隣近所で赤ちゃんが生まれたら産後のママを気遣ってご飯を作り合うつながりが当たり前にある未来。
ママが美容院へ行く時間は近所のお友達が面倒をみていると言った、ママだけが赤ちゃんをみるのではなく、社会全体がつながり赤ちゃんの面倒をみることが当たり前にある未来。
また、仕事を引退したお父さんたちが自宅近くの簡単な大工仕事を引き受けられるように、仕事を引退する以前からから近所で日曜大工を一緒に行い、つながりを作っている日本の未来を目指します。

人口減少が進む日本でこういう未来ができると、人々が支え合い、人が社会的に孤立しない世の中が実現すると考えています。

しかし、それを実現するには、過去から未来へすすむつながりの希薄化の線を断ち切ることが必要です。

いまの社会の中で人と人とのつながりが希薄化すること、これは家庭、友人関係、職場関係、地域コミュニティ、どこにでも共通のものとして存在しています。

それは未来の渋谷の運動会でも変わりませんでした。

やがて顕著化するであろう「つながり」が希薄した社会のモデルケースと言えます。

そこで!未来の渋谷の運動会で、実現したい未来につながる課題への第1歩のアクションをとってみました!

つながりを作るためにおせっかいをしてみました

 

未来の運動会には子どもの安全を守るために運動会の競技に参加できないママがいました。

そこには「子どもの面倒を私しかみる人いないから。」や「初めて会った人に子どもをみてくださいと頼めない」というママの声がありました。

これが繋がりがうまれない原因の一つになっていることに気がついたのです。

子どもの面倒をみてるよと言ってくれる人がいないのではないでしょうか。

「子どもの面倒みておくから、玉入れに参加してきなさい」と言ってくれる人がいたら、ママは競技に参加できるのではないでしょうか。


そして、このママに「子どもの面倒みておくから。玉入れに参加してきなさい」とおせっかいをすることにしました。

コミュニティナースがおせっかいをするのはもちろんですが、それをこえて参加者どうしがお互いにおせっかいをする状態をつくることにしたのです。

運動会にかぎらず社会のなかで、みながお互いにおせっかいなことを言う状態こそ、私たちが目指す未来そのものなのです。

 

コミュニティナースは、まず子どもの側を離れられないママに積極的に声をかけていきました。

その次に、子どもと遊ぶのが好きな運動会参加者のAさんを発見。

このAさんを、さきほどのママに紹介したところ、ママは子供から手が離れ競技に出場できるようになりました。

Aさんも子供と手をつないで競技に参加していました。

コミュニティナースはAさんに「Aさんのおかげでママさんもたのしそうですね」とおせっかいを褒めてあげるような一言をかけてあげました

その後、Aさんは自分から率先して他の子どものママにも声をかけて自分からおせっかいをしていきました。

こんなコミュニケーションを繰り返すことで、チーム全体が参加している全員が競技に参加できるように声を掛け合い、

初めて出会った人たちの中で少し話すきっかけを作り、みながつながり参加できる運動会に変わっていきました。

 

おせっかいの見本になる

おせっかいを頼む

おせっかいを褒める

 

これがコミュニティナースが実行したことです。

まとめ

 

これらを取り組んだ結果、小さな社会とも言える「運動会」で、一人ひとりが少しのおせっかいを焼くことにより、様々な役割を持っている人がお互いを補いながら運動会に参加することができました。

今回の運動会ではまず、第三者との関係作りという「つながり」に焦点を当て実践していきました。

 

コミュニティナースは普段の生活でも「健康増進」「病気の発見予防」に関わるような第三者の関係を多くの方にもってもらいたいと考えています。

家族以外だけでなく周りの人もです。家族ではない第三者だからこそ、できる良好な関係というものがあるはずです。

 

今後も運動会に参加することを躊躇してしまっていた人、例えば「杖をついたおじいちゃん」や「車椅子で人の介助が必要な障害者」が、自然と参加できる社会を目指していきます。

今後もコミュニティナースはおせっかいを焼いていくことになると思います。ぜひ、コミュニティナースにもおせっかいを焼いてください。

多様な方々が参加できる未来の運動会やコミュニティを一緒に作っていきましょう。

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